「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」読了 [読書メモ]
日本放送出版協会
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いやー、非常に参考になる本でした。
あとでもう一度読み返して、要点をまとめようと思ってますが、とりあえずのメモ。
インターネットの世界では当たり前な「無料」。Googleはじめ、mixiなどのSNSやブログサービスも1銭もお金を払わなくても使えちゃいます。でもこれって運営側はどうやって儲けているのか?それを詳細に解説しているのが本書です。
一言で「無料」と言ってもそのビジネスモデルは様々で、「30日間無料」「機能限定版無料」「有料の人だけ使えるオプション」「ここは無料だけど、別のところで儲けるよ」などなど、様々なものがあります。
僕も経験があるのですが、勤務先で新しいWebサービスを立ち上げた時に「まずは無料で始めて、人が集まったら有料にしよう」という経営判断がなされました。たしかにこのモデルで成功したサービスはたくさんあります。しかし、後発のサービスがそれだけで成功するか、といったらそうではありません。いくら料金は無料でも、ユーザーにとって、新しく操作方法などを覚える「手間」が発生するため、無料ではないからです。
このあたり、感覚的には理解していたのですが、明確に主張をすることができませんでした。結果はやはり失敗で、有料化どころかお荷物サイトになっています。
そのときにこの本を読んでいたら、と思うと口惜しいですね。
この本のキャッチコピーにもなっていますが、「どの業界にいても<無料>という新しい経済モデルからは逃げられない」というのは実感しています。そのことに明確に気づかされたこの本に感謝です。
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